当店の焙煎珈琲は過去にも何度か書いていますが必ず焙煎前に生豆を水洗い(自家水洗)しています。では、何故洗うのかと云えば単純に口にする物なのにこんなにも汚れたままの物より綺麗に洗った方が良いからです。
例えばもう季節ではありませんが、焼き芋を焼いて皮ごと食べるとします。焼く前に良く洗わずにそのまま焼いた物を食べると土っぽい味がします。毎日の料理で、野菜などほとんどの方はサッとでも洗ってから調理します。この当たり前とも云えることが珈琲業界ではまだまだ当たり前として認識されていないようです。
さてそんなわけでこんな実験をしてみました。
生豆を洗った時に出た1回目のすすぎの水です。
もはや底のクロスの模様が確認できません。
この汚れた水は果たしてペーパードリップでどれほど綺麗に漉されるでしょう?
2杯分漉してみます。
結果は・・・
若干綺麗になりました。奥のが漉す前の物で手前が漉した物です。
底が見えるようになりました。でも、横から近づいてみると、
うーん(笑)
とまぁ、生豆を洗わずに焙煎した豆をドリップするときに100%このままの汚れの水が混ざっていないにしてもやはりあまり気持ちの良いものではありません。これがメッシュフィルターやフレンチプレス等では全く濾過されないわけです。
と云うわけで、飲む側からすればやはり洗わないよりは洗った珈琲の方が良いと思います。少なくとも私自身が汚れの付いたままの珈琲はちょっと(笑)味も比べれば確かなクリーンさを感じます。
飲む側からすればメリットしかないと思います。焙煎する側からするとかなり手間がかかると云うデメリットを感じるかもしれません(笑)
しかし、私はやはり自分が素直に美味しいと思える珈琲を飲みたいのでせっせと今日も洗うのでした。