セミオートエスプレッソマシンと比べると圧倒的にトラブルは少ないレバー式エスプレッソマシンですが、やはり機械ですのでトラブルは起こるものです。
今回はレバーマシンをご使用中の方が経験するかもしれないトラブル対処法を紹介させて頂きます。
レバーマシンにも唯一使用されているソレノイドバルブ(電磁弁)があります。(詳しくはプロエスプレッソ講座で説明いたしております)
これが壊れてしまうとボイラーへと水が送られない(給水)、もしくは送られっぱなしになってしまうということが起こります。
そうなってしまったとき、応急対処として手動マニュアルで対応する方法で御座います。
先ずは下の写真をご確認。
水色の線は水道からの水の通り道。
黄色は止水栓。
赤はその止水栓で通れない水。
通常、写真中央の何も繋がっていないところ(水道管直結)から水が入ってきます。
が、ボイラーに水がたくさん入っているとソレノイドバルブは経路を遮っているので水は流れていきません。
ある程度ボイラーのお湯が減ると水位センサーからの信号でソレノイドバルブが作動し、経路を開きます。
そうして水色の線の経路をたどってボイラーへと流れていきます。
しかし、ソレノイドバルブが壊れてしまったときには黄色で書いた止水栓2つの内の右側の止水栓を開きます。
そうするとソレノイドバルブは経由せず右下の赤線を通りボイラーへと水が流れていきます。
ここで注意するべきは…。
栓を開いたら必ず水位計をしっかりと確認しましょう。
ある程度水位が上がってきたら止水栓を閉めます。
閉めないと延々と水が流れていますのでボイラーから水が溢れてしまいます。
そうしたらえらいっこっちゃです…。
部品さえあれば出来る方は自身で出来ます。
苦手な方は交通費&出張費&部品代でお伺いいたします。
※当店でご購入いただいたお客様のみの対応です。
因みに左側の止水栓はドレンなのでボイラーの水を抜きたいときに使用いたしますが基本的には開けないようにしてください。
そんなわけでレバー式エスプレッソマシンのトラブルシューティング其の壱でした。
そのうち其の弐もご期待くださいな。
御免下さい…。