あ、旦那!旦那!
昨日は手前の話を聞いて頂いてどうもです。
今、熱い煎茶が入ったとこなんですがチョイとまた手前の話を聞いて行ってくれませんか?
頂き物の芋羊羹も在りますんで話を聞きながら熱い茶で流し込んで行って下さいな!
良いですか?恐れ入りますんで。
で、今日の話ってのはですねブレンドの話なんで…
昨日チョイとブレンドの話も致しましたが手前もですね、若い時分はブレンドの本質を恥ずかしながらはきちがえておりましたんで。
と云うのはですね、先ずは混ぜる豆の品種は基本2~3種類が基本的な考え方なんで。此処は良かったんですがねベースとなる豆に合わせる豆をどう選ぶかがチョイと勘違いしていたんで。
ベースの豆に対して混ぜる場合はその豆に足りない風味を足せば良いんだと思ってたんです。でもですね、其れだとどうしても風味が喧嘩して味が今一つ調和しないんで。
其処で風味を本当に調和させるならば何処か1つ2つ同じ特性を持った豆を合わせる事で其の豆の個性が更に引き立ちあって調和する。って事が分かったんで。
ただですね、此れを本質的に説明するにはなかなかに骨が折れますんでこの辺で割愛いたします。
まぁあれです、簡単に例えるならば光の3原色ってんですか?
多くても3つあればどんな色も作れるって事なんで。
ですから稀に10種類くらいの豆をブレンドしてるなんて場合もあったとしたら其れでは味(風味)が安定しなくなってしまうんで。
何故かって云いますとね旦那。
例えば1杯抽出する場合13g使うとしてですよ?
確率論で、10種類の豆が混ざってる場合と2~3種類の豆、何方がきちんと混ざり合った状態で13g取れるでしょう?ってことなんで。
10種類も混ざっていたら13g取った時に入ってない豆もあり得るってことになっちまうんで。
ですからね、10何種類も混ぜるってことはチョイと違うのかなっと。
ただですね旦那。
此れも違う観点から見ると逆に安定させるためにも10何種類ブレンドすることもあるってことです。まぁ、手前どもには縁のないことですが。
そうそう、少し話は変わりますがブレンド珈琲の袋の後ろの表示にブレンドに使っている産地が書いてあるじゃないですか?
例えば、ブラジル、グァテマラ何て具合に。
たまに、その他って書いてあったりしません?
おいおい!その他って何だ?
って手前なんかは思っちまうんですがね、そんなモンなんでしょうかねぇ?一体何が入ってるんでしょうかねぇ?
まぁ良いか。
まぁですね、今日の話のオチは要するにブレンドは風味を調和させる事とせめてその他は辞めましょうや。って事なんで。
って事をゆだ屋の旦那に聞いて来たんで。(あくまで主観的意見)
旦那、すっかり話し込んじまいまして恐れ入りやす。
また懲りずに手前の話を聞いてやって下さいまし(笑)。
おしまい