デジタルハンドドリップ指南書。基礎情報編!

はい、今日から不定期でどなたでもプロの味が再現できるハンドドリップ講座をこちらで書かせて頂きます~。先ずは、ハンドドリップに必要な道具と基礎知識から紹介させてください。

先ず用意する道具ですが、

DSCF2941

1、湯沸かし用ケトル

2、ドリップ用ケトル(湯沸かしと兼用でもかまいません)

3、ドリッパーとサーバー

4、ドリップペーパー

5、温度計(デジタルが使い勝手が良いです。)

6、キッチンスケール(秤)

7、時計またはストップウォッチ

です。書き並べると大変そうですが美味しい珈琲を飲むためならなんてことはないはずです(笑)。

しかし、やはりこれはちょっと大変だと云う方はペーパードリップのコーヒーメーカーが良いでしょう。苦痛に感じないことも大切です。そして、コーヒーメーカーは常に同じ湯温、抽出時間ですので味がブレません。

話を戻しまして此処でハンドドリップを行う時に起こる現象について図を簡単に汚い手書きで書いてみました。

DSCF2925図の上の部分、酸味に関してなんですが酸味は抽出の時間に関係なく常に一定量がすでに出ていて、其処に苦みの成分を足していき苦みがある程度出切ったら其処から濃さを調整していくイメージです。美味しい珈琲には酸味は絶対不可欠なのです。しかし、焙煎で2ハゼが入った瞬間からこの酸味の成分は減少していく一方ですので深入りになるほど焦げた風味が強くなり産地による風味の違いが感じにくくなってしまいます。ですので、当店の焙煎では2ハゼは入れないのです。

と云う訳で、2ハゼの入っていない(直前)のポイントの焙煎度合いで適正な抽出をした時に初めて質の良い珈琲の本当の風味が感じられるようになるんですね~。それが解るようになるともう深入りにはあまり魅力を感じなくなるかもしれません。たとえば、どんな料理でもベストな焼き具合や炊き具合は一つしかないのと一緒で、それ以上に焼きものでしたら焦がしていくとその焦げた風味が強くなっていき素材の旨味とは別の話になってしまいます。(それはそれで美味しいですけれど、折角最高の素材を使う場合には適しません。)

と云うわけで、偉そうに能書きを垂れてしまいましたがいよいよ次回からハンドドリップの実践編に行きたいと思います~。

 

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