珈琲を焙煎するときに自分の中で大切にしていることは何か…。
ふと思って考えてみた時に出て来た考えを良い機会なので文章に残してみる…。の巻(笑)。
先ずは自分の感性で美味しいと思った良質の生豆を仕入れる事。
此処がしっかりできていないと美味しい珈琲が望めません。
松竹梅、で云えば松の物を買わなければ松の味は出なくて竹や梅では松の味にはならないんですよね。
でも、折角の松も焙煎や抽出で竹にも梅にもなってしまうのも事実な訳ですがだからと云って焙煎や抽出は職人技なのか?と云われれば私は違うと思います。
例えば焙煎には個性なんて本当は余り存在しない…。と私は思っています。
要するに豆の持っている一番風味が豊かに出る処で焼き上げれば其処しか基本は無いと解ります。
ご飯を一番美味しく炊き上げるポイントに似ています。
でも、人間様は我儘なもので其ればかりでは当然飽きてきます。
なのでそのポイントを前後させて調整し幅を持たせることは出来ます。
だから基本ポイントを知っている人が焼く浅煎り深入りは本当に美味しいです。
唯、私は殆どやりません。
ドリップするならやっぱり其の基本のポイントが好きだから…。
つまらない拘りです。
が、必要な拘りだとも思っています。
商売を考えれば唯の足枷ですよ(笑)。
だからこそお客さんに解ってもらえた時には本当に嬉しいわけで…。
因みに焙煎機は何でも良いと思います。
最低限の火力と蓄熱性と排気能力。
それで十分。
コンピューターに繋げてデータ通りにやってくれる機能とかは不特定多数の人が焙煎するならあると便利って思います。
その分高いわけですが(笑)。
エスプレッソマシンにも同じことが言えますね。
後は、何度も書いてますが豆を洗う事。
でないと、一日に何杯も飲めません。
それに関しては、過去に書いてるので此処では省略します。
最後に焙煎で焦がさないことも大切ですね。
投入量に対して火力が強すぎると表面が焦げてしますのでそうならないように。
それを怖がって弱火でじっくりだとボヤっとしちゃいますし…。
量に見合った適正火力です(笑)。
だんだん雑になってきました。
そんな訳で、栃木県の北の大田原市でちんまりとやっている潰れそうな珈琲屋の取るに足らない話でした。
おしまい