イタリア出張。の巻(其之参)

イタリア出張2日目。

この日はイタリア北西部にあるモンファルコーネというトリエステの手前の田舎町にあるLa sanmarco本社に技術指導をして頂くために向かいます。

朝06:35の列車に乗るために早めにミラノ中央駅に入り時間もないので朝マックです(笑)

イタリアではマクドナルドもbar形式です。

ブリオッシュが美味しかったです。

さっと済ませて少し話し込んでいると出発5分前を切っています。

急いでホームに向かい鉄道に乗り込もうとすると…

スーッと滑るように滑らかに発車していってしまいました(笑)

 

仕方ないので駅の窓口で事情を説明し次に乗れる最速のチケットを購入。

07:15の鉄道に乗り出発です。

こんなトラブルがあっても2人とも何とかなる(する)精神で笑って切り抜けます。

ビジネスなので乗ると必ずドリンクとお菓子のサービスがあります。

イタリアの高速鉄道フレッチャロッサです。

最高速は時速300キロほど出てました。

 

で、モンファルコーネ駅に到着してちょっと気づくのが遅くなって慌てて降りようとしたら今度は下りられませんでした。

残念。

仕方ないので次のトリエステ駅で降りてまた戻ります。

その間にLa sanmarcoの方に事情を伝えて遅れる旨を連絡します。

本来ならば担当者さんが駅に迎えに来てくれるはずでしたがコチラのミスで遅れてしまったため急きょウーバーでタクシーを手配。

 

漸くLa sanmarcoに到着です。

 

到着してすぐにロビーに設置してあるV6LEVAで最新の機構であるL.E.LとQ.D.Sについての詳しい説明を実際に動作を見せて頂きながら説明して頂きました。

L.E.L

Low Effort Leverer

これまでのレバー操作にかかる力を30%軽減する機構

Q.D.S

Quick Discharge System

抽出が完全に終わるまでの待ち時間を強制的に圧力を逃がして直ぐに次のショットへと移行できるシステム。

この2つが新機構として採用されています。

こちらのメカニカルな部分もとても丁寧に包み隠さずに教えて頂きました。

その後はレバー式エスプレッソマシンの新たな抽出理論として「可変抽出」の概念も実際の抽出を交えながら教えて頂きました。

この可変抽出に関しては今後「エスプレッソ講座」で取り入れて行こうと思います。

 

一通り説明も終わったところで今度は工場内に案内して頂きレバーマシン用のグループユニットの効率的なオーバーホールを教えて頂きました。

これにあたり専用の治具も見せて頂きましたがとても素晴らしいものでわれわれもぜひ真似させて頂きたいと思います。

職人さんの作業台はどの部署に行っても整理整頓されています。

工具や部品など直ぐに使える状態を保たれていました。

オーバーホールについても実際の作業を見せて頂き丁寧に説明してもらったのでとても良く理解することが出来ました。

その後は別室へと移動してレバーマシンのボイラーからグループまでのお湯の経路を教えて頂きました。

 

さてさてそうこうしているうちに帰りの鉄道の時間が迫ってきてしまいました。

技術責任者さんに車で駅まで送っていただけることになりました。

この方、なかなか熱い走りをする方でした(笑)

 

途中で渋滞に捕まってしまい時間を確認すると…

 

なんと2時間間違えていました。

15:30の鉄道だと思い込んでいたら17:30だったという。

これには責任者さんも爆笑してました。

 

で、折角だからとモンファルコーネは造船の町だからと造船工場の近くまで案内してくれて造船途中の船を見せてくれました。

ものすごく大きかったです。

 

その後、駅に送り届けて頂きお別れをし駅前のbarでビールです。

イタリアの田舎町で飲むドイツビール、美味しかったです。

平日の昼下がり地元のおっちゃんやら主婦やら皆さんテラス席でビールを煽ってました。

 

飲みながら話をしているとあっという間に時間です。

列車に乗り込みミラノまで帰ります。

帰りの車窓から綺麗な夕日が見れました。

この時期イタリアは21:00位から暗くなります。

21:00を過ぎたころにミラノ中央駅に到着し、夜ご飯は前日も行った中華です。

なんだか良く解らないこちらの貝がとても美味しかったです。

水は今回アクアパンナが多かったイメージ。

 

お腹も満たされホテルへと帰りドタバタな1日が終了。

さすがにヘロヘロでシャワーも浴びずに寝てしまいました。

 

そんなトラブルの多い1日でしたが何とかなる(する)精神を持っていればきっと何とかなります。

諦めたらそこで試合終了です。

 

明日はメーカー訪問最終日。

 

続く…

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